涙が出るほど愛しい想いは、あなたではないの?
その花の名を彼は知らなかった。
(……巴。そこにいるか……)
君のいない秋が巡るたびに想う。
繋いだ指先が優しく熱を持つ。
※現代パラレル話
そこに続くものは白い雪ではなく赤い血の道。
「君の頬が、赤いよ」
「君を、外に連れ出したくなった」
白い花弁があの人の着物の色を思い出させた。